このまえ帰宅途中でのこと。
歩道の真ん中で倒れている人がいました。
通りすぎる人たちは、左右にきれいによけながら歩いていきます。
さすが「東京砂漠」
乾いた砂には人情が沁みこまないのか・・・。
立ち止まった土谷はまず倒れている人を観察。
年のころは50歳過ぎでしょうか。
労務者風の人体です。
口が少し開いて、横倒しになっています。
面白いもので、土谷が立ち止まると他に立ち止まる人も現れました。
主婦らしきおばさんと、年配のサラリーマン男性。
お互い目を見合わせ、どうすべぇーかと思案顔です。
やはりここは一番下っ端の土谷が代表して動かないと・・・
「もしもっしー、おじさん大丈夫ですかぁ??」
すると唸り声で
「だいじょうぶだよぉー。ちょっと休んでるだけぇ。」
との返事。
うわっ、酒くせぇー。
大事にはいたらず、単なる酔っ払いでした。
ほっと一安心です。
「おじさん、もうちょっと隅っこに行きましょうね」といいながら、
サラリーマン男性と共におじさんを脇に運びます。
主婦らしきおばさんも、「あらまあ・・・」と呆れ顔。
その後、なんか3人揃って顔を見合わせると、
なぜか照れ臭くなり、みんな含み笑いです。
この微妙な感じがちょっといい感じでした・・・。