弊社探偵用語に「獣ダッシュ」という言葉があります。

ぜぇーぜぇー

なんのこっちゃわからないのでしょうから、
探偵用語辞典(土谷監修)より抜粋してみましょう。

か行

「獣ダッシュ

※名詞

足音をしのばせ、ネコ科の獣のように、しなやかにダッシュすること。
ターゲットに気づかれないように間合いを詰める探偵特有の走り。
ポイントは音のしない靴底と爪先に力を溜める独特の走法にある。

つまりですね、市街地を歩いているターゲットを徒歩尾行しているとします。
もちろん距離をあけつつ尾行しているわけです。
で、ターゲットが角を曲がるときは視界から一瞬消えますよね。
そのときに獣ダッシュを使うのです。
状況に応じて、ときにはターゲットとの間合いは30mほどあけるときもあります。
そんなときは息切れを押さえながらの獣ダッシュとなります。

角を曲がってすぐの信号などで止まっていることもあるので、
ダッシュ後は、ダッシュしたことを悟られないように、
ゼイゼイいいたいのをぐっと堪えて、そろそろと呼吸を行います。

鼻腔を最大限に広げ、空気を少しでも多く吸い込むワザは、

  まさにアザラシの如し。

ちなみに土谷は、自転車相手に決死の獣ダッシュ+ロングを
やったことがあります。
死に物狂いで電車に乗り込んだときには、生まれたての子鹿のように
足がプルプルしており、翌日までダメージを引きずりました(泣)


ネコ科の獣からアザラシへと変幻自在な探偵を見かけたら
同情の目でそっとしておいてあげてください。