先日、成敗したヤツの仲間がまたぞろ蠢き始めました。


  しかも立派な成虫になって。

壁を忍者のようにつたう、黒い扁平な虫。

そう、ヤツです。

名前を言うのもおぞましい、アイツです。

殺虫剤という文明の利器を片手に、気配を殺し、
アサッシン@土谷は、ヤツに、そーと近づきました。

あと、30センチで射程距離に入る・・、そのときです。


  身の毛もよだつ反撃を受けたのは!!

ナント土谷の顔めがけて、飛んできたのです。

  特攻です。神風です。

ヤツは素早いダッキングで交わした土谷の頭上をかすめていき、
ヒヤリと冷たいものが、土谷の背筋を通り抜けました。

そしてヤツは・・・、と慌てて見ると、

冷蔵庫の下へともぐりこむところを目撃。

  万事休す・・・。

隙間からスプレー攻撃を浴びせておきましたが、
効果のほどはわからず。


それから1時間。

殺虫剤とラップの棒を両手に構えた探偵は、
冷蔵庫の下に鋭い視線を投げかけながら張り込んでいたのでした。


  ターゲットは現れず。

    無念ながら調査解除・・・。


今でもアイツの居場所が気になる土谷なのでした。