こんにちわ。

ところで7月といえば皆さんナニを思い浮かべますか?
やはり夏ですかぁ? それとも七夕?
お肌に厳しい紫外線?(ボクも張込焼けで顔が赤い 泣)

サラリーマンの皆様なら真っ先にボーナスが心に浮かぶのではないでしょうか。

     ボーナス。ボーナス。 別名:夏季賞与

あぁ〜、いい響きですね〜。

土谷にはこれまた縁のない話ですが、逆に使い途に興味がありますね。

      みんな何に使うのでしょう?

やはり貯金が一番ですかね。金利が高い貯蓄プランを調べ上げておいて。
溜まったローンの返済なんていうのもありますかね。
パッと使うのも楽しいでしょうね。旅行に行ったり、競馬で一発勝負かけたり、
前から目をつけていたブランド物も購入したりと。


      夢が広がりますねー。(ボクは広がりませんが…)


人によっては婚約・結婚指輪の購入なんてのもあるかもしれませんね。
そう考えるとボーナスは、ジューンブライドになるための
貴重な資金源でもあるわけですねぇ。


前回の最後に結婚について考えさせられたので、
今回は正面切って「結婚」をテーマにお話しましょう。


欧米並みに離婚率が増加傾向にある日本にとっても、いまだに結婚は


  「人生の一大イベント」


であることは間違いありません。

相手をよくよく吟味し、この人となら・・・と決断するまでにも
様々な迷いや悩みがあることでしょう。
また結納や知人への通達、結婚式、披露宴、各種届出などなど、
やらなければならないことも山ほどあるようです。

先達の自慢話にしか聞こえない苦労話を居酒屋で聞かされている土谷ですが、
周囲を見渡すといつの間にか独り身の友人が減ってきています。

勝ち誇ったかのような表情で送られてくる「私たち結婚しました」ハガキや
子供とのスリーショット写真入り年賀状などが
知らず知らずの内に、勢力を増してきているような気がします。


ところで探偵社の業務には、やっぱり「離婚」、「浮気」、「不倫」といった


     ”人生マイナス系キーワード”


が欠かせません。

しかし「結婚」というコトバが存在するのも確か。

婚約者の信用調査や素行調査などはその典型でしょう。

また、変わったところでは、
  彼(彼女)と結婚したいのだが、なんとかならないですか?
という相談もあるのです。


  何を言ってるんだ??


とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし人には深い事情があるのです。

・付き合ってン年にもなるのに、なかなか結婚に踏み切ってくれない彼。
・海外留学ばかりしていて落ち着かない彼女。
・両親が強く反対していて困っている…。
などなど。

結婚の話になると話題をそらしてしまうとか、ダマリこんでしまうので、
慌てて「気にしないでね」と心にもないフォローを入れなければならない…。

結婚への道程はほど遠い…。
そんな状況も人によってはあるわけです。


いつまでももたついていると歳ばかりくってしまうし、
周りはどんどん片付いていって、自分独り取り残されてしまう…など
焦る気持ちが加速します。(ボクもそう…)


 ずばり!

 そんな状況を打破したいアナタのお手伝いをするのが「結婚工作」なのです!!


結婚にこぎつけるまでのプロセスを細かくプランニング。
ターゲットに結婚におけるメリットをアピールする傍らでデメリットを削っていく…。
必要ならば結婚式のスピーチまでやってしまうという徹底ぶりです。

依頼人・ターゲットの現状や人間関係の把握はもちろんのこと、
両親の性格までも考慮していかなければなりません。
結婚プロデュースとでも言い換えた方が分かりやすいかもしれませんね。

それでは、以前受けた事例をご紹介しましょう。

依頼人は29歳の女性。
短大を卒業後、5年ほど事務系OLをやっていて、退職後、派遣社員となりました。
OL時代には結婚を考えた男性もいたそうですが、結局うまくいかず別れることに…。

今更若い子達に交じって合コンという訳にもいかないし、
親が薦める見合い話にはあまり
気乗りしないし…。

そこで辿り着いたのが、出会い系サイト。

日々の仕事の合間に異性を探すようになりました。
何人かに出会い・別れ、そしてやっと素敵な彼を見つけ、付き合うことに。

しかし彼と知り合ったのが出会い系サイトということもあり、友人にも言えず、
また彼のこともどこまで信用していいのか、という不安に苛まれたそうです。

そんな状況の中で、彼のことを調べて欲しいと依頼してきたのです。
この時点ではいわゆる「メル友裏取り調査」でした。

彼は、とある会社の営業マンで、彼女より一つ年下の28歳。
趣味はサッカーの独身男性。
都内近郊で実家暮らしをしており、乗用車を所有しているとのこと。
会うときはいつも仕事後で、土日はたまにしか会ってくれない。

彼の友達も紹介されたことがないし、
ちゃんと彼女として扱ってくれているのかとても不安…。

そんな彼が本当のことを言っているのか、
また他に交際している女性はいないか、
を調べて欲しいという内容でした。

データ調査から住所を割り出し、現地を下見。
さらにデータ調査により勤務先を特定。

この時点では彼の申告にウソはありませんでした。
あとは交際女性の有無です。

出会い系に手を出すような男性は、やはり遊んでいる人が多いのは事実ですが、
彼は彼女に対して、
 「出会い系はもうやめた、やる必要ないわけだし。」と
言っていたそうです。

そんな言葉を聞いても不安になるのが、乙女心なのでしょうか…。

週末を中心に彼の素行調査を行いましたが、
特に怪しい点は見当たりませんでした。
そこで今後の工作も踏まえて、彼に接触することに。

彼はあるJリーグチームの熱心なサポーターという、
比較的入りやすい接触ポイントを持っていました。
工作員も早速サポーターへと変身。

揃いのユニホームに袖を通してスタジアムに何度も足を運び、
一緒になって歓声を上げ、なんとか彼に接触

試合後の飲み会で、彼の好きな選手をネタにして意気投合しました。

男同士の会話が続くとオンナの話になるのは世の常。
工作員がまず、自分の恋人に浮気がばれたという作り話をフリとして話し、
彼の女性関係を聞き出します。

人は相手に秘密めいた告白をされると、友情の証として
自分も何か言わなければ…と思ってしまう、いわゆる心理作戦ですね。

半年前に彼女と別れ、寂しくなって友人と遊び半分で
出会い系サイトをやってみた、とテレながら話してくれました。

そんな形で知り合った今の彼女だが、真剣に付き合っていること、
自分や相手の年齢も考えてそろそろ落ち着きたいと考えていること
などを聞き出すことに成功しました。


そこで工作員
「出会い系かぁー。今風だよね。でも両親とかには言いづらいよねー。」
と誘いの水を向けると
「そうなんだよ。友達にも言ってなくてさ。
 みんなに紹介しづらいんだよね。」
と嬉しい(?)答えが…。

「なんならオレが紹介したことにしてやろうか?」
その言葉に彼が食いついてきたのは言うまでもありません。

「ありがてー。速攻彼女を紹介するわ。
 彼女に友達を紹介したことなかったしさ。」


かくして依頼人・ターゲット・工作員三者が勢ぞろい。
ターゲットから依頼人をあらためて(?)紹介されたのです。
もちろん事前に依頼人工作員は連絡・打合せ済みです。

そこで彼女の両親はとても厳しく、彼女が出会い系サイトで
彼と知り合ったなどと口が裂けても言えないことを改めて強調してもらい、
シナリオにのせていくわけです。

彼女は短大のため同じクラスというわけにはいかなかったので、
あれこれ考えた結果、喫茶店バイトの仲間という設定に。
現在、他のバイト仲間とは連絡はとっておらず、
そこからバレることはないからという理由です。

彼とはサポーター仲間で、友人である彼女を紹介した。
工作員が二人を引き合わせ、サッカー観戦に連れて行ったりするうちに
仲良くなり、付き合い始め、今に至るというストーリーです。

その後工作員はお二人の両親にも挨拶し、
シナリオ通りの説明を行い、ほっと一安心。


二人はうまく6月入籍というわけには行きませんでしたが、無事結婚。
当世風のジミ婚だったので、スピーチはありませんでしたが、
年賀状までいただきました。(工作の一環ですが…)

その後工作員は彼に対して海外転勤になったことを告げ、フェードアウト。
かくして長きに渡った工作は幕を閉じたのでした。

今回の調査・工作費用としてボーナスを使用した彼女。
幸せを掴むため、こんな使い途もあったわけですね。


長々と書いてきましたが、
自分を振り返ると結婚どころか相手もいない、
カネもないし、ボーナスもないと、
まさに


  ナイナイづくし!!


もう振り返らない。


というか、振り返りたくない(泣)