えげつないものを見てしまいました。

コトの始まりはいきなりかかってきた一本の電話。
(電話はいつもいきなりですが…)

なにげなく電話にでると、なにやら画面に写っている。

 あら、珍しい。
 めったに使われないTV電話だね。

 いったい誰だ?酔狂なヤツは?
と思ってよく画面を見てみると、

ある意味見慣れたブツが写っている。
そしてブレを起こしている右手。

画面の奥ではブツと同じく紅潮した顔の少年が・・・。

さ・ら・に・・・、

  ハァ、ハァ、ハァ、

    ハァ、ハァ、ハァ、
  
      ハァ、ハァ、ハァ、

荒い息使いが遠くから聞こえる。


  って、うぉい!

 神聖なおいらの携帯に何を写しとるんじゃ!
 ついでに言うと相手が違うやろ!

仕方なく野太い声で、

 「おーい、気持ちええんか?」

と土谷が言うと、

右手の上下運動がハタッと止まり、


  しばしの精子静止画像。

画面はブツのアップから顔のアップへと切り替わり、
そして慌てて電話を切った紅顔の美少年。

一人ついていけずに取り残された探偵土谷は、
とりあえずここに書くことを誓ったのでした。